2021.03.31

小さなコミュニティから食品ロス削減を始めること

食品ロス削減に対するご自身の活動の中で、最も印象的なエピソードを教えてください。

私が食品ロス削減のために実践しているのが、外食での食べ残しを持ち帰る「mottECO」。
専用の容器を使えば、冷凍もできてレンジにもかけられるので、家で別の容器に移し替える手間もありません。

私はこのような日頃の習慣を、小さなコミュニティから広げていくことが大切なのではないかなと思っています。

例えば、趣味で楽しむ方が多いゴルフのコミュニティ。ゴルフは審判のいないスポーツゆえに、
誠実さと社会性が求めらますが、そのゴルフのスポーツマンシップは、社会貢献活動の精神と合致するのではないかと考えています。
したがってゴルフ場では食ロス削減活動の賛同者も集めやすく、取組を広げる突破口になる可能性があるのではないかと思いました。

私は某ゴルフクラブのメンバーで、
幹事を務める女子ゴルフコンペは2020年3月に通算200回開催(約16年)でした。
その年は「お持ち帰りが不可能」というゴルフ場の判断もあり、パーティはほとんど中止となりました。
mottECOの仕組みをゴルフ場とメンバーの方々にご理解いただけたなら、
12月に開催した200回記念パーティはより有意義なものになったかもしれないと思っています。

この反省から、食ロス問題削減に向けた次のアクションに進むためには、いちメンバーからのお願いではなく、
より大きな枠組みを会社、業界にご提案していただけたらと考えました。
そうすれば、食ロス削減のために必要で、かつ難しい部分でもある
「みんなが一斉に取組を始める」ことも実現に近づくではないかと思っています。