- 食品ロスの問題に関心をお持ちになったきっかけは何ですか?本格的に取り組まれるようになった経緯を教えてください。
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「こども食堂のスタッフしてみない?」
友人の誘いが始まりでした。初日、会場に行くと、セカンドハーベスト京都(以下2HK)理事長の澤田さんがいました。澤田さんはパワフルで愛に溢れた方で、2HKの活動にも興味を持ちました。 私は食べることが大好きで、食いしん坊な幼少期を送ってきました。「いつでも何かを食べられる」ことを当たり前だと思っていました。しかし、決してそうではありません。日々の食事は本当に有難く貴重なものです。このことを知ろうとしなかった自分を反省しました。 2HKのこども支援プロジェクト・食品ロス削減のための出前授業など、実際に参加すると、食品ロス問題の深刻さを強く感じました。食品ロスが食の不均衡を生んでいること、環境に多大な負荷を与えていることなど、看過できない問題です。食品ロスについて、(まずは、食の大切さについて)考える機会を多くの人と共有したいと考えています。 ボランティアの参加方法はひとつじゃない。「時間の寄付・お金の寄付・物資の寄付」。自分にできる方法を選び、長く続けていきたいと考えています。
- 食品ロス削減に対するご自身の活動の中で、最も印象的なエピソードを教えてください。
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食品廃棄物の工場見学です。今まで映像や画像の中で見た「食べられるのに捨てられていく食品」を実際に目の当たりにしました。ショックでした。この量が毎日処理されていると思うと、悲しさや虚しさが湧いてきます。「この状況は絶対におかしい」と。 食品廃棄物もただのゴミになるわけではなく、飼料にするなどの有効活用も行われています。しかし、それはごく一部の状況です。やはりお金がかかるので、そのまま燃やした方が処理のコストは安いです。環境問題対策と経済の間に立たされる、現場の方々の葛藤も印象的でした。
- 食品ロス削減に関して、ご自身が感じている今の課題についてお話しください。
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どこか他人事だと思っている人が少なくないことです。食品ロスは、企業や会社から出ているものと思われがちですが、約半分は私たちの家庭から出ています。「これくらいなら大丈夫かな」と何気なく捨ててしまう食品。作りすぎ、買いすぎが原因の腐敗、食べ残し、過剰除去(皮の厚剥きなど)、期限の管理不足(賞味期限・消費期限)これらは、家庭から出る食品ロスの主な原因です。「またやっちゃった」を繰り返していては、何も変わりません。「食品ロスをなくしたい」という想いを持ち続けることが大切です。 といっても、私も自分の身近に起きている食品ロスを食い止められないことがあります。これからも、みんなで力を合わせて「食べ切る」喜びを広げていきたいです。
- 今後、ご自身がより力を入れて取り組んでいきたいと考えていることは何ですか?
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1) 自分の家庭から食品ロスを出さないこと。
2) 「食品ロスを減らしたい」の輪を広げること。
3) 食品ロスを減らすための方法をみんなで考えること。
4) どんどん発信していくこと。
- 食品ロス削減への取り組みの中で、つながれるといいな、またはつながってよかったと思われる方
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2HKとの繋がりに感謝しています。 これからは、全国・いや、全世界とつながっていきたいです。
- 食品ロス削減プロジェクトに対して期待されることについて、メッセージをお願いいたします。
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食品ロス削減は、総力戦だと考えています。まずは、「食品ロスを減らしたい」の輪を広げていきたいです。これからもよろしくお願いします!
「もったいない」は、行動のきっかけ