- 食品ロスの問題に関心をお持ちになったきっかけは何ですか?本格的に取り組まれるようになった経緯を教えてください。
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25年前の父の病気でした。余命は3ヶ月。わたしたちは家で無農薬の野菜を食べる食養生を選択。ところが、無農薬の野菜が当時ほとんどなく、どうにか苦労して見つけた野菜で父は命が2年延びました。父は私に2つのことを教えてくれました。栄養が命を支え、何を食べるかで人の存在は変わること。今の社会が持続不可能であること。その後、1997年よりNPO活動開始、半径2km圏での栄養循環をコンポストでつくることに一生をかけています。
- 食品ロス削減に対するご自身の活動の中で、最も印象的なエピソードを教えてください。
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LFCコンポストにより、これまで参加できなかった多くの若い層が生ごみ循環に参画し、都市部でさまざまな活動がはじまったこと。
- 食品ロス削減に関して、ご自身が感じている今の課題についてお話しください。
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都市部でコンポストとコンポストでできた野菜が買えるしくみをつくること。
- 今後、ご自身がより力を入れて取り組んでいきたいと考えていることは何ですか?
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1. 住民の日々の暮らしと土の改善がつながっていることを実感できる、参加しやすい循環のしくみづくり。
2. 都市部において自分でコンポストや野菜をつくる人が増え、生ごみが適正に循環し、地域の農家をコミュニティで支えるしくみづくり。
3. 地域で多くの若者がグリーンジョブに就き活き活きとはたらく。
そのためには、循環経済からバックキャスティングし、子どもたちの教育軸、よりローカルにコミットできるような体験やカリキュラムの開発の構築すること。また、公共セクター同士の横のつながりやメディアとの協力関係を強化し、新鮮で安全な食べ物を生産できるコミュニティガーデンが盛り込まれた都市設計やデザインがなされること。
- 食品ロス削減への取り組みの中で、つながれるといいな、またはつながってよかったと思われる方
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京都大学浅利先生
- 食品ロス削減プロジェクトに対して期待されることについて、メッセージをお願いいたします。
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さまざまな角度で、食循環について考え行動することができそうです。大きな波をみんなでつくりましょう。
持続可能な栄養循環がわたしたちの生命を支える